繁殖工学獣医師となった札幌緑が丘動物病院 藤田 徹でございます。
私の専門分野は主に整形外科や軟部外科であり、今まで病気の診断や治療技術の向上にのみ目が行きがちでした。
しかし今回凍結精液による人工授精技術認定講習を受講してみて、ブリーディングに積極的にかかわっていくことが動物の資質の向上と遺伝疾患撲滅、多様な遺伝子の保存のために是非必要なことだと気づきました。
また犬種の改良、発展に日々努力されている熱心なブリーダーの方々との交流を通じて、是非皆さんと一緒に日本の犬たちの改良に役立つ仕事をやってみたいと感じています。
今回この仕事を通じて初めてお会いしたワールド・ドッグス・アジアの代表であるステファニーさんの人柄とこの事業に私欲を捨てて取り組む情熱にも心打たれました。
今回我々がレクチャーを受けたICSB社の技術は現在世界最高レベルであり、それを日本の皆さんに提供できることをうれしく思います。
やる以上はアメリカ本国の受胎率を下回ることなく、日本人の繊細な技術と旺盛な研究心を持って、それ以上の成績を上げられるように技術の向上に努めていく所存でございます。
盲導犬、介助犬等につきましては団体からの依頼があればボランティアで協力させていただきます。
これから日本のすばらしいブリーダーの皆さんに沢山お会いできることを楽しみにしています。
皆様からの暖かいご支援、ご理解、ご指導をどうぞよろしくお願い申し上げます。 |